花と緑のまちづくり推進協議会

花ごころバックナンバー

広報誌「花ごころ」情報局

広報誌「花ごころ」に連載中、園芸研究家の山さんの"花コラム"を掲載しています。


テーマ:ダリア
平成29年冬号

 草花としては大柄なので、駐車場に占領された庭には居場所が無くなったせいか、あまり見かけなくなりました。花径2〜3pの極小輪から30pを超える巨大輪、青を除くすべての色、その複色、花の形も十数種に分類され、草丈も20pから4〜5mに達するものまであり、とても1属の草花とは思えないほどの変化があります。
 メキシコ、グアテマラの高原に自生した4〜6種ほどの仲間から400年、本格的には欧州主体に200年の栽培の歴史があり、また、日本でも昭和の流行期に改良が進むなど、世界的には約2万品種があると言われます。なお、有毒とされていましたが、根拠はなかったようです。
 ダリアは生育旺盛で、茎が中空で軟弱、さらに上位からの枝分かれが多いため、放置すればたちまち枝折れ、倒伏して惨憺(さんたん)たる姿になるので、支柱と小まめな手入れが栽培の条件になります。とくに大輪種は、頂点の花のみ咲かせる1茎1花、脇芽は株元の2〜3芽を残して早期に掻きとり、花が終わればこの株元まで切り戻します。切り残し部分に水が溜まって腐らせることがあるので、穴を開けておく必要があります。
 どんな草花でも、大輪八重咲きが花壇に向かない理由は、満開近くで雨に遭うと、重なる花弁の中に水が溜まり、容易に乾かないため、空中にありながら溺れてしまうからです。
 透明なビニール傘を利用して大輪種に挑戦してみてはいかがですか。